今日はiphone5のバッテリーを交換してもらおうと、本屋に行った。
何故本屋かと言うと、本屋でも依頼すればバッテリー交換をしてもらえるそうだからだ。

最近では、本業+副業と言う形で色々とこなしている自営業者が増えているように感じる。
Iphoneの修理もその一つで、交換パーツと工賃に対して単価を高く設定する。
Apple社自体は修理費用を高く設定しているから、それを下回れば自分にお鉢が回って来るのではないかと彼等は読んでいるのだと思う。

自分も交換を依頼しようとしたが、工賃込みで9800円+税と言われたのでやめた。
工賃含まない値段では、web上で4900円と書かれていたのでこれはとんでもないボッタクリではないか。
自分でやれば大したことないものに対して「手間賃」だの「工賃」だのと言い訳して値段を上乗せするボッタクリ行為。これは許せない行為である。

そして、何故だかふと不動産メーカーのシステム子会社で勤務していた時期を思い出した。
勿論プロパーではないのだが、その時にスポット派遣で来ていた子達がいたのだ。

そのシステム子会社では「建築士の資格証明書電子化業務」と言う業務があった。
この業務は本社からシステム子会社に委託され、子会社では更にその業務を各派遣会社に再委託し、実際の業務はスポット派遣で来た子たちがやっているのである。

本社から送られてきた書類を元に、資格の証明書をどんどんPDF化して行く。
PDF化された資料は電子データとして本社に送られるのだが、そこから更に旅を経て証明書はクライアントの元に送られるのである。

この証明書の価値が、1枚ン万円とするらしい。そこでシステム子会社の社員は、自社プロパーではなく人工費の安い若い子たちを使おうと言う算段なのだ。

自分は一度成り行きからその子達と食事をする機会があったのだが、誰一人として目が輝いていなかった。
年齢からすると22~23歳あたりがメインだろうか、とにかく若い子達が多かった。

食事をする際に何の話題から持ちかけようか自分は悩んでいた。彼等の住んでいる所やここまでどれ位かかったのとか、土地に関することを皮切りに話題を展開して行こうと思ったが、彼等の反応があまり良く無い。
この時間が早く終わってくれと言わんばかりに、空気の抜けたゴムマリのような返事しか来ないのだ。

結局、そのプロジェクト自体も3ヶ月で終わった。
あの子たちは今、正社員としてどこかの企業で働いているのだろうか。それともまだスポット派遣として色々な現場を転々としているのだろうか。

Iphone修理から何故こんな話に飛躍したかと言うと、単価の安いパーツ・対して大きな作業とならないバッテリー交換に対する工賃と、建築士資格証明書の電子化作業に対して単価の安いスポット派遣の子供達と、彼等に支払われる給与の安さが瞬時に比較されたからである。

自分は店を出て、温かい缶コーヒーを買って両手を温めた。
昔接することのあった彼等も、この年末年始は温かく迎えて欲しいと思うばかりだった。

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SW

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